金曜日, 5月 27, 2022
ホームスポーツFIFA+開始でスポンサー料の大幅値上げ

FIFA+開始でスポンサー料の大幅値上げ

先週突如始まったFIFA+に関連した新しいニュース。FIFA +の開始でスポンサーのにとってのメリットが拡大したと言うことで、FIFAは、スポンサーに対して、次のサイクルの契約では100から150%の契約金の増額を要求すると言う話が出ている。いかにもFIFAらしい商売のやり方だ。了解なく商品のパッケージ内容を変更して、その変更に対して料金を倍以上に値上げすると言うのは外ではあまり聞かない。

確かに、FIFAの現行のスポンサーセールスと別にFIFA +のスポンサーを取る事は、競合の問題が出てきて不可能だ。だから、むしろFIFA+を現行のスポンサープログラムに合体してセールスすると言うのは原理的には理解ができる。だがそれが、100から150%の値上げと言うのは、多くのスポンサーにとっては受け入れがたいのではないだろうか。

また、計画されているFIFA+の内容から、世界で大きな関心を集め、そのトラフィックが巨大になることは予想できる。だから、ある程度の値上げは仕方ないと思うが、もしスポンサー企業の担当者だったら、100から150%の値上げ要求はきついものがある。

今のFIFAのスポンサーのプログラムでは、スポンサーは3つのヒエラルキーに分かれる。FIFAパートナー、ワールドカップ・スポンサー、リージョナルサポーターだ。

FIFAパートナーは、プログラムの最上位の契約で、4年間にFIFAが主催する、すべての試合やイベントに広告が出るなどの多くのスポンサーメリットが含まれている。さらにパートナーの要望に応えて、FIFAと協力した様々な独自のプログラムを作ることが可能となる。それは、4年間の最高の大会である男子のワールドカップの際に会場でイベントを企画するような事だ。現在は7社のパートナーがいる。アディダス、コカ・コーラ、現代・起亜、カタール航空、カタール・エナジー、VISA、ワンダだ。以前は、日本企業も入っていたが、今は契約はない。アジアの企業は、韓国一社、中国一社だ。カタールの政府関係の企業が2社入っているのは、カタール大会の招致に関係しているのだろう。現在の契約金は4年が1サイクルで、1億ドルと言われている。今のレートだと年間30億円だ。中国のワンダは、それ以上支払ったようだ。

ワールドカップ・スポンサーはFIFAパートナーに次ぐレベルのスポンサーで、ワールドカップに直接関係する権利が与えられる。バドワイザー、ハイセンス、マクドナルド、ビボ、クリプト・ドットコム、蒙牛、BYJU’sが現在のワールドカップ・スポンサーだ。契約金は6,000万ドルから7,000万ドル。

3番目は、リージョナルサポーターで、FIFAの大陸連盟の5つの地域の範囲内で、本社側のある地域の中だけで広告をする権利が与えられる。契約金は年間約1,000万ドル。

今回のFIFAが提案する100%から150%の値上げは、FIFAパートナーで言えば、4年1サイクルの契約が現在の1億ドルから、2億ドルあるいは2億5000万ドルまで値上げされると言うことになる。これはあまりにも法外な値上げと言うしかない。普通では考えられないが、FIFAのやり方は今までもこのようなケースが多い。値上げに応じられなければ降りろと言うことだ。それで、同一業種のどこかの企業が契約するのだろう。クレジットカードのカテゴリーがMaster CardからVISAに変わった時にも同じようなことがあったと聞いている。

確かにFIFAとワールドカップの影響力は、他のイベントにはないものだ。オリンピックと違って、全世界に広がる。2018年ロシア大会では、1分以上の中継を視聴した人の数は35億7000万人で、これは世界の人口のほぼ半分でとなる。決勝戦は11億人が視聴した。ウェブでもFIFA.comの大会期間中のユニークユーザ数は2億7500万人だった。延べ人数ではなくユニークユーザなので、これも世界の人口の4%程度にあたる。

FIFAがこれほど強気になっているのは、カタール大会の次の2026年大会がアメリカ・カナダ・メキシコの巨大なマーケットで開催されるために、大会としてはさらに大きな成功が約束されているためと思われる。2026年は、FIFAワールドカップが北米に32年ぶりに戻る。。この間のアメリカでのサッカーの人気は、プロリーグのメジャーリーグサッカーの開始など著しいものがある。これがFIFAが100%から150%と言う値上げを要求するもう一つの根拠なのだろう。

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大学教授 研究テーマは、メディア、マーケティング、サブカル。趣味は、写真、海外テレビドラマ、ミステリ、写真。流行っていないもの限定の嗅覚で生きています。
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