マイクル・コナリー新作三冊

忙しくてこの2、 3年ご無沙汰していたマイクル・コナリー(Michael Connelly)の本を3冊続けて読んだ。これも、コロナウイルスのお陰だ。もちろん、悪い意味でだ。外出自粛で、家で過ごす時間が長いから本もたくさん読める。

3作品とも、相変わらず面白くて、引き込まれて読んだので、すぐに読み終わってしまった。

面白いと言うのは、ストーリーやプロットなどはもちろんそうなのだが、登場人物が歳を取ったり、家庭内の変化があったり、様々な問題に直面するので、長く読んでいると、一緒に年をとっているような気になる。子供が成長して、大学に行ったりすると、親戚のおじさんのつもりになって読んでいるのだ。

読んだ3作品は、マイクル・コナリーの主要なシリーズのそれぞれの最新作。ハリー・ボッシュ・シリーズでは、The Night Fire。ジャック・マカヴォイ・シリーズではFair Warning。ミッキー・ハラー・シリーズではThe Law Of Innocence。それぞれ新作なのでネタバレは書けないが、ストーリーに最新の出来事が絡む。ミッキー・ハラー・シリーズのThe Law Of Innocenceでは、コロナバイラスの出来事が少し登場する。ジャック・マカヴォイ・シリーズのFair Warningは、メディアの業界、特に新聞について、ネットとメディアとの関係が描かれる。また、テーマは遺伝子工学、特にDNAを使ったビジネスが登場する。ハリー・ボッシュ・シリーズのThe Night Fireは、このところ続いている若い女性刑事のレネイ・バラードとの共同捜査が描かれる。

マイクル・コナリーは、現実の時間に合わせて書いているということがあるのだろうが、ハリー・ボッシュをどんどん歳を取らせて、ついには完全に警察からは引退させてしまっている。この状況で、警察の動きとの関連を持たせるために、若い刑事のバラードを登場させたものと思われる。彼女の設定は、セクハラを告発したために、エリートセクションである殺人強盗部からハリウッド署の深夜勤務に転勤させられたと言うことになっている。

深夜勤務でパートナーがいないために、比較的自由に動け、ハリー・ボッシュと協力をして事件を解決する。今回の最新作のThe Night Fireは、ブッシュが新人のときの上司の葬儀から始まる。それ以外にも事件が起こり、ボッシュとバラードは協力してどちらも解決する。

マイクル・コナリーのシリーズでは、登場人物が相互乗り入れする。ハリー・ボッシュは、弁護士のミッキー・ハラーの異母兄弟で、今回のそれぞれの新作にも、相互に登場する。

ジャックマカヴォイの最新作、Fair Warningでは、主要登場人物であるレイチェル・ウォールが、前作のThe Scarecrowの出来事のためにFBIを退職して、民間で働いている設定で登場する。レイチェル・ウォーリングは、ブッシュ・シリーズにも重要な役割で登場したことがあった。

忙しくてしばらく読んでいなかったマイクル・コナリーを読んでしまったので、今のところ彼の作品を読めない。それにしても、コンスタントに時代を取り込んだ作品を発表しているのは、休まずに書いていられる才能と体力があるのだろう。もうすぐ65歳になろうとしているが、まだまだ才能は尽きることは無いようだ。引き続き、毎年新作を読みたいのでがんばって書き続けてもらいたい。

予定されている新作は、2021年11月に出版予定のThe Dark Hoursだ。これはハリー・ボッシュのシリーズだ。あるいは、もうハリー・ボッシュ単独の作品はしばらく出ておらず、ブッシュ・バラード・シリーズと呼んだ方が良いのかもしれない。ブッシュ・バラード・シリーズとしては第4作となる。しばらく楽しみに待つことにしよう